病名と治療

関節リウマチの薬物治療

関節リウマチには、2つの薬物治療があります。

関節痛などの症状を緩和する治療薬剤

  • 関節痛等の症状の改善が期待されますが、関節破壊の進行をくいとめることはできません。
  • 非ステロイド性抗炎症剤:一般に使いやすい薬剤です。しかし、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、腎機能障害等の副作用に注意する必要があります。
  • 副腎皮質ステロイドホルモン剤:骨粗鬆症、糖尿病、感染症の誘発等の副作用を有するために、できるだけ少量(1日5-10mgを超えない)、短期間の使用が望まれます。

関節破壊の進行を遅らせる(ストップさせる)薬剤

抗リウマチ剤・免疫抑剤・生物学的製剤・経口分子標的薬
関節破壊の進行を遅らせる(ストップさせる)

抗リウマチ薬、免疫抑制剤

サラゾスルファピリジン、メトトレキサート、ブシラミン、イグラチモド、ミゾリビン、タクロリムス、レフルノミドなど

生物学的製剤(生物学的抗リウマチ薬)

関節破壊の進行を遅らせる(ストップさせる)従来の治療薬剤(生物学的製剤)
非常に高価ですが、非常にすぐれた抗リウマチ作用を持っています。
現在3系統(7種類、8薬剤)のお薬があります。
治療前に、投与できるか否かを決めるための検査が必要です。

経口分子標的薬

トファシチニブなど
経口製剤ですが、生物学的製剤と同じ程度の非常に優れた抗リウマチ作用を持っていますが、非常に高価です。


 
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