病名と治療

人工膝関節置換術

人工膝関節置換術とは

 変形性膝関節症や関節リウマチなどにより、保存治療(手術以外の治療)では痛みのコントロールが困難で日常生活に支障をきたし、他の手術方法では対応できない場合に行う手術です。すり減った軟骨、陥没した骨の部分を金属やセラミックのインプラントで置換します。除痛に優れた効果があり、過度なO脚、X脚も矯正します。
術後2週ほどで杖歩行が可能に、術後3、4週の入院で階段昇降、屋外歩行などの動作ができるようリハビリを行っています。
 

手術侵襲について

手術、周術期の工夫で体に対する侵襲が小さくなりました。以前は輸血を要する手術であったため、自己血貯血(ご自分の血液をためること)を行っていました。しかし、現在は一般的には輸血を行うことがありません。また、手術当日、翌日の疼痛も少なく、飲み薬のみで過ごせることがほとんどで、多くの場合注射薬、坐薬の鎮痛剤を使用せずに済むようになりました。痛みが少ないため当日より可動域訓練、翌日からは歩行訓練を無理なく行えるようになりました。

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膝の病気について