病名と治療

骨切り術

骨切り術とは

O脚、X脚により、それぞれ内側、外側のみの軟骨がすり減ることがあります。片側に偏った過大なストレスを、骨の形を矯正することにより残存した軟骨側に移動させる手術です。O脚であった方はX脚気味に、X脚であった方はO脚ぎみになります。関節が温存できるため、重労働やスポーツに復帰できたり、引き続き正座をできたりすることが多い術式です。
一方で、骨切りを行いプレート固定する手術ですので、骨癒合が得られるまで手術部位の疼痛が多少続きます。機能回復には時間をかけて、しっかりリハビリを行うことが大切です。
 

高位脛骨骨切り術

O脚の程度により内側開大型骨切り術、外側閉鎖型骨切り術を選択します。いずれの術式でも、手術翌日から歩行器を使用した荷重歩行訓練を行います。入院期間をあまりとれない若年、壮年期の方が多いため、1週間で退院することもありますが、スムースな復帰のためには1か月ほどの入院期間を取ることをお勧めしています。(エックス線)(HTOリンク)

遠位大腿骨骨切り術

X脚で膝外側が悪くなった方には遠位大腿骨骨切り術を行います。高位脛骨骨切り術と同様の手術ですが、理論上ねじれの力に弱いため、翌日からは歩行器を使用した免荷歩行(体重をかけない歩行)から開始し、荷重は数週間経過してから開始します。(エックス線)

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